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クリスマスデートで「LIVE・WONDER〜2004冬〜」

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今回はやりません

2003年冬に行われたLIVE・WONDERより一年。色紙書きを始めてから一年。自分のサイトにとって激動の一年だったと振り返りつつ、開場を待っていた。しかし、どうやら自分は色紙を書く運命にあるようで、結局他の寄せ書きに協力することに。

18時前に入場できるようになる。予定より早い。寒空の下で待つのも酷だろうとのスタッフの配慮だろうか。ちなみに場所は、「LIVE・WONDER〜2004春・秋〜」と同じ、恵比須イーストギャラリー。 人数はざっと見て250人ほどで、男女比は30対1くらい。最前列のレディースシートが目立つ目立つ。

会場内にて

薄暗い部屋の中で、両端にはいくつもの松明が灯っている。自分の席は、その灯りの近くだったので、松明を調べてみようと思い立つ。近くに行って手をかざしてみると、熱くない。それは、松明に似せた布だった。赤や緑などの細長い布を何枚か重ねて設置して、松明に似せた装置の下から上へ風を起こしている。結果、遠くから見ると、いくつもの炎が揺らめいているように見える。

よくよく考えると、本物の炎を使っているなら取り扱いに注意しなければならないし、近くの人は熱くてライブ鑑賞どころではないので当然とは言えるのだが。

他にも、会場内を見渡してみると、見所はある。「Cherry A La Mode〜たからもの〜」のジャケット撮影に使われたドールハウスの原型が展示されていたり、WONDER-NET会員の中がサンタとトナカイに仮装して闊歩していたり。次のライブでも仮装をするのだろうか、個人的には期待してみよう。

以下、ちょっと私見。
直接後ろの席に座ったわけではないですが、こうした被り物で参加する時には帽子などをつけたまま座って聴いていると、後ろの人が見にくいのではと感じました。目立ちたい気持ちは分からないでもないけれど、周りのことも気をつけて。

追加公演じゃない?

グッズの販売に並んでいた最後の人が買い終わるまで待っていたため、18:45分頃に開演。シックな黒地のカーディガンをまとった桜さんが登場する。

今回は「LIVE・WONDER〜2004秋〜」の追加公演と思っていたので、もしかして昔の曲も歌うかな、そして、あわよくばレポも簡潔版で済むかなという淡い期待を抱いていた。しかし、時期はクリスマス。もはや、その曲目は追加公演ではなくなっていた。2001年以降に出したクリスマスソングが揃い踏みする。いくつか曲を拾ってみると……。

■ メビウスの魔法〜2∞4〜(原曲は「メビウスの魔法〜2∞2〜」)
■ Merry Christmas on WONDER-NET
■ Loving you
■ Holy Love
■ プラチナ・スノウ

の5曲。2001年以降は、季節感の強い曲が多いが、クリスマスの時期もそう。「NEAR LOVE」や「Wish your happiness」を含むと、クリスマスソングと銘打つ作品だけでも数多い。それだけに、この時期のライブは思い入れが強いのだろうか。

LIVE・SAKURA’S CHAT

LIVE・WONDERで恒例化しているシリーズのひとつ。「LIVE・SAKURA’S CHAT」 普段からSAKURA’S CHATを良く聞く人にとっては、楽しみにしている人も多いはず。しかも、今回はクリスマスと言うことで、事前に桜さんからお題が告知されていた。それが、「クリスマスデートで『ほわわ〜ん』」だ。

男性は「(女性代表として)SAKURAさんの心をぎゅっと掴んだクリスマスのデートプランを書いたメール」、女性は「SAKURAさんが羨むくらいの、スイートなクリスマスのデートプランを書いたメール」を送る。(SAKURA’S CHAT#142より)

自分も事前に考えようとしたが、やはり、難しい。ここは採用されたメールを紹介してみよう。

クリスマスデートで、ほわわ〜ん

ディズニーランドへ行く。昼はアトラクションで楽しみ、夜のクリスマスパレードを見物し、湾岸デート(ドライブ)で横浜の夜景を見に行く。王道的パターン?(ワンダーネーム:草の葉物語くん)

クリスマスに湾岸のルートは渋滞になるのでは? と現実的な桜さん。

「ケーキは翌日に安くなる」を、人気芸人風に斬ってみる。(ワンダーネーム:アスターナくん)

流行のお笑いネタは注目度も高いようで。

「フードテーマパーク巡りプラン・SAKURAさん仕様」
静岡県清水市(寿司)→東京自由が丘(クリスマスケーキ)→池袋(ロールケーキ)→アイスクリームシティー(こたつでアイス)→軽井沢(ディナーとカクテル)
超ハードスケジュールな一日、そして超摂取カロリー高プラン(ワンダーネーム:星の翼くん)

もはやフードバトル。
食べ物ネタは桜さんが引きつけられやすい。その中でもこれは顕著な例で活気づいてゆく。

SAKURAさんの部屋で二人きりでクリスマスを過ごす(ワンダーネーム:ちぇりらび2くん)

読むうちに緊張する桜さん。途中で「ほわわ〜ん」と不意打ちでSEが鳴り、さらに動揺。

実は、姉妹揃ってWONDER-NETの会員でファンです。(ワンダーネーム:あやちゃん)

次からライブに参加するとき、事務局の人はどーするんだろ。

「コフレ(物語風・SAKURAさんと過ごすクリスマス)」
クリスマスにSAKURAさんが自宅にやってくる。部屋には飾りつけ、手作り料理で迎えよう。食事の後は、町が見渡せる丘まで、夜景を見にドライブをする。街の灯は宝石箱のよう。プレゼントに「プラチナ・スノウ」のオルゴールを渡す。タイトルの「コフレ」はフランス語で「小箱・宝石箱」のこと。(ワンダーネーム:ステラくん)

「彼女が羨ましいですよ」と桜さん。WONDER-NETに登場する歌やキャラクターを小物に据えた、トリにふさわしい作品だった。

人気はYOUR CHEER GIRL

よく歌われる人気曲は決まっている。「LIVE・WONDER」なら、それが「光りの勇者」だったり、「ハミングバード」だったり。忘れてはいけないのが11曲目の「YOUR CHEER GIRL」だ。

個人的にはサッカーの曲というイメージから離れられないのだが、「C・H・E・E・R, If you never give it up」で始まる間奏部分、最後は「Let’s go!」で締める。何の準備も練習もしていないのに、会場から一斉に「Let’s go!」と声があがる。

WONDER-NETでは、みんなで歌詞を作る「みんなの歌」のフレーズを時々募集している。その元祖にあたるのが「FLAT OUT」である。「YOUR CHEER GIRL」の次に流れたこの曲、こちらは意図的に掛け声を作られているが――それはそれで良いと思う――会員から声が生まれた「YOUR CHEER GIRL」の方がインパクトが強いように感じた。

観客席からメリークリスマス

前澤さんがトナカイに扮して再登場したアンコール。桜さんより「じゃあ、ここからは新しいメンバーでお届けします」とツッコミが入る。

バンドメンバーは客席から向かって左側がキーボード担当の村上さん(女性の方)。中央後ろがアコースティックギター担当の相馬哲也さん、一番右が同じくアコースティックギター担当の前澤ヒデノリさん、そして、中央にボーカルの桜さんという構成。前回と同じです。

ラストに選ばれた曲は「familiar」と、「RAINBOW」。ここで「Wish your happiness」を持ってくると信じていたのだが、予想は見事に外れる。ライブの後日談で、「RAINBOW」は今年も色々あったけど、最後には希望を持って、来年に向けての虹の架け橋になるといいなとの思いから選んだと桜さんが話している。やられた!

ライブの幕が下りた後、一つの異変が起こる。
観客席後方から「みんなで桜さんに『メリークリスマス』を届けませんか!」と叫ぶ声がする。怪訝な顔つきが周囲に広がるが、発言者が音頭をとって全員で「メリークリスマス」と声を出す。終了後の一本締めなどはよく見かけられるのだろうけれど、WONDER-NETでもこれが分岐点になるのだろうか。

誰も思わない

主役が去った舞台に光が戻り、拍手を送っていた観客席も次第に明るく照らされる。周りを見回すと、嬉しそうな顔がちらほら見える。

十分盛り上がったし、良かったんだろうな。確かに俺もそう思うよ。心の中で相槌を打ちつつ、ライブとは違うことを考えていた。

今でこそ、いや昔から「萌え」とか二次元に求愛しているけれど、自分もデートの経験くらいはある。オタクであることを隠すのに必死で会話をして、映画館で普通の洋画を見たり、好きな娘が水族館へ行くのが好きと聞いて、どこか良い水族館はないかと探していたり……、恥ずかしいからこのあたりで止めておく。

「クリスマスデートでほわわ〜ん」、ネタとしか使えないのもあるけれど、それだけ考えられる計画力があるのならば、桜さんではなく、実生活に生かせないのかなと感じていた。そして、デートプランを考えるのに悩んでいた学生の頃を思い出し、少し羨ましくなった。

――そうだよな、俺はもっともっともっと頑張らなきゃな。

書きかけのメモを閉じ、屋外に出る。12月の夜空を見上げた。
星が強く輝いていた。

演奏曲一覧

――OPENING POETRY(メビウスの魔法)――

01.メビウスの魔法〜2∞4〜
02.Merry Christmas on WONDER-NET
03.Loving you
04.LOVE PAIN
05.Memorial Saver
06.陽のあたる場所

――SAKURA’S CHAT――

07.Holy Love
――POETRY(Holy Love)――

08.プラチナ・スノウ
09.ハミングバード
10.光りの勇者
11.YOUR CHEER GIRL
12.FLAT OUT

――アンコール――

13.familiar
――メンバー紹介――
14.RAINBOW

――ENDING POETRY――

会場:恵比寿EAST GALLARY地下一階 / 2004年12月25日(土)

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