私には、大好きな人が幸せでいてくださることが一番の幸せなんです。(知世)
「第50話あらすじ」
さくらの友達の間でクマのぬいぐるみ作りが流行っていた。くまのぬいぐるみキットを買った夜、クロウの気配に気づいたさくらは小狼に連絡し、原因を探ろうとする。しかし、小狼が突然何者かに体を操られ、さくらや知世を襲う。糸が小狼に絡み付いていたことに気づくと、「剣」を使ってさくらは糸を断ち切った。襲った張本人は、エリオル。彼がクロウ・リードの生まれ変わりであることを、さくらたちはまだ知らない。
知世ちゃんが次第にクロウ・リードのような超越的な存在へと上り詰める第一歩です。こんな台詞、絶対言えんな。そのうち、知世さまと呼ばなければいけないかも。
「さくらカード」編、早々にて作画の荒さも気になりますが、4話目にしてエリオルの正体が分かります。なんと彼の前世はクロウ・リード! クロウカードの作り手であり、元の主です。クロウ・リードは香港の魔術師である李一族の血を引いており、東と西の魔術を混合させた独自の魔法を作り上げたとされています。小狼もクロウ・リードの遠縁に当たりますし。小狼がエリオル(クロウ・リード)を一方的に敵視するのは、夜蘭(小狼の母親)のような偉大なる親への畏怖や対抗心と似た感情からくるのかもしれません。
クロウ・リードの子孫は李小狼。常に真面目に振る舞う小狼に対して歯牙にもかけないエリオル。それはもう、大人と子どもの対決です。エリオルの術中に小狼が簡単に落ちるように、魔力ひとつ取ってもその差は歴然としています。また、さくらちゃんに「肉を焼く時に使う」と糸の使い方の豆知識をアピールするも、余裕でエリオルにかわされています。
しかし、彼の目的は一体何なのか? クロウカードの新しい主に試練を与えているのか? それとも変わり者で有名なクロウリード、単に友枝町で事件を起こしたかっただけか。
不思議な事件の真相が分かるのは、もう少し先のことになるのです。
使用カード:「剣(ソード)」
【2006年3月16日(木)放送分】
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