なんとかなるよ。絶対、大丈夫だよ。(さくら)
「第42話あらすじ」
友枝小学校学芸会・5年2組の「眠れる森の美女」が始まった。名演技や迷演技を皆が披露し、劇はクライマックスへと向かう中、さくらは闇の中に取り囲まれる。仲間がいない中、さくらは闇の正体がクロウカード「闇(ダーク)」であること、さくらの中に「光(ライト)」のカードがあることに気づき、二つのカードを封印する。
友枝小学校学芸会・5年2組「眠れる森の美女」、当日編です。
声優さんがキャラクターを担当し、キャラクターの声と技術で演劇をする。この絶妙に棒読みな加減が良いですね。本当に、子供の学芸会を見ているような気分になります。
なぜ女装させると、女の子の反応は「きゃーかわいい」となるんでしょうかねぇ。とある事情で、無理やり女装させられている現場に私も居合わせたことがありますけど、姫様の小狼くんを見た感想と、似たような歓声が女の子からあがっていました。ある意味大人気。小狼くんや、かつての桃矢くんと同じく、女装させられた男にとっては思い出したくもない災難でしかありませんが。
学芸会の話はこれくらいにして、と。
「闇」に閉じ込められたさくらちゃん。頼れる仲間もおらず、得意の魔法も使えず、深くなる闇に捕らわれる。カードキャプター史上最大の危機に陥ります。さくらちゃんがカードキャプターとして活躍する時には、仲間がさくらちゃんを常に支えていました。ケロちゃんがいない時は、小狼くん。または知世ちゃん。それが一転、今回はたった一人の戦いを強いられることになります。
さくらちゃんが持つ最強の呪文「絶対、大丈夫だよ」。
かつて東京タワーで「夢(ドリーム)」が見せた幻の言葉。それが今、現実にいる彼女のものになった瞬間です。ところでこの呪文、「絶対、大丈夫だよ」の前に、「なんとかなるよ」という台詞があるのですけど、この言葉に秘められた力も無視できないと思います。
さくらちゃんがカードキャプターとして活躍してきた一年間、彼女が見たこと聞いたこと、感じたことの全てがカードキャプターとして、そして人生の経験として生きてきます。この年頃の子の一年なんて、とてつもない大きな差になって現れますよ。四年生と五年生では、知識ひとつとっても圧倒的に違いますし。
カードキャプターとして数々のカードを捕まえてきた自信。最初はケロちゃんにそそのかされて、嫌々カード集めをしていたけれど、いつの間にか自発的にカードキャプターとしての仕事に邁進する責任感と、目的を完遂する強い意志が芽生えています。今のさくらちゃんはクロウカードの魔法と、カードキャプターとしての経験、そしてケロちゃんや知世ちゃん、小狼くんを初めとする大切な仲間を手に入れています。
大丈夫、今までだってなんとかしてきたじゃない。
だから、なんとかなるよ。絶対、大丈夫だよ。
どんな窮地に立たされても、経験に裏づけされた実力で「なんとかなるよ」とかわし、「絶対、大丈夫だよ」を最強の呪文として放つのです。
使用カード:なし
【2005年3月5日(土)放送分】
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