天使が空から落ちてきたのかと思いましたよ。(藤隆)
「第11話あらすじ」
知世の屋敷に招かれたさくら。屋敷の庭で知世の母親、園美と一緒に三人でティーパーティーをする。その後さくらは、知世の困ったこと――大切なものを入れた箱が開かなくなったことを知る。それはクロウカード「盾(シールド)」の仕業だった。封印を解き、箱から出した知世と園美の思い出の品は、さくらに関係するものだった。
今回も昔語り。撫子さんの桜(の花)好き、そしてさくらちゃんの名前の由来が園美さんから語られます。そして人生一度は言ってみたい、藤隆父さんの名台詞。まあ、私の場合は落ちてくる「天使」を探してから言えという話なのですが。
それはさておき。
自分の部屋。あなたは人に見せることができますか?
自分の部屋、それはまさに自分の城。
私なら部屋を見せる場合にはまずパソコンの中身を偽装し、デスクトップを普通のウィンドウズの壁紙に戻し、自分の机にあるさくらちゃんのクリアファイルを隠し、「カードキャプターさくら」の録画したビデオを机の下に潜めます。親友相手ならそんなことはしませんが。
と言う訳で、自分の部屋というのは特別なものなのです。それは知世ちゃんだって同じこと。大きな部屋の中には「かわいくて面白い」さくらちゃんをバッチリ鑑賞するためのプロジェクターや、さくらちゃんに着せるために製作している新しい衣装がありました。
ここまでの放送から判断すると、知世ちゃんは自分の世界を作っていて、それを一人で楽しめる女の子だと思います。さくらちゃんに自ら作ったバトルコスチュームを着せ、それを自らの手で撮影し、さくらちゃんの活躍と衣装――自分が仕立てた「カードキャプターさくら」の世界――で楽しみます。それは作中の一言にも表れています。
「私が作った服を着たさくらちゃんを、私が撮影する。幸せですわ」
自分の内的世界の象徴、それが自分の部屋。知世ちゃんは独自の世界を持っている、ちょっと変わったお嬢様。頭が良くて何事にも気がつく彼女のこと。他人に理解できなさそうな趣味を公にするとは考えられません。でも、仲良しのさくらちゃんなら理解してくれる、大丈夫。そうした想いが、知世ちゃんの大きな部屋に隠れていたのかもしれませんね。
使用カード:「剣(ソード)」
【2004年6月19日(土)放送分】
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