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カードキャプターさくら #22「さくらとやさしいお父さん」

どんなことでも、カードの力で解決できたらええんやけどなぁ。
カードでも魔法でもできんことはあるんや。(ケロ)

「第22話あらすじ」
学会の発表を来週の月曜に控えた藤隆に代わり、家事を全てこなすさくらと桃矢。土曜日、さくらと知世は藤隆に食事の差し入れを持って大学へとやってくる。そこで遭遇した「眠(スリープ)」のカードを封印するが、発表のデータが入ったパソコンを壊してしまう。日曜になっても家で落ち込むさくらに対し藤隆はやさしく諭し、さくらと桃矢の三人で論文を完成させるのだった。

失ったデータは強力な魔力を持つさくらちゃんでも直せませんでした。魔法は万能ではなく、困った時には魔法で簡単に解決、と言うわけには行きません。どこかファンタジーな友枝町でも、決して現実からは逃れられない。それを提示した傑作です。

クロウカード「眠」は眠らせるだけで誰かを傷つけることはないのですが、一瞬で人が眠ってしまう一撃必殺のカードです。そして、「眠」を封印するために、杖を持って大学内の廊下に出るさくらちゃん。なんだかハエたたきで構内を追いかけているみたい。

おっと、面白がって見ている場合ではありません。大学構内で「風(ウィンディ)」なんて使おうものなら、書類は飛ぶわ本は倒れるわ、後片付けが大変。だからと言って「水(ウォーティ)」や「樹(ウッド)」ならもっと状況が悪化するし、やっぱり無難に「影(シャドウ)」かと考えていると……。
あ、あ~っ。さくらちゃん、よりにもよって藤隆父さんの研究室で「風」を使っちゃったよ。書類こそ少し散らばっただけで済んだけど、結局藤隆さんのパソコンを壊してしまいます。

魔法使いの少女は全知全能ではなかったけれど、全知全能の人は、彼女のそばにいました。ねぇ、藤隆さん。

想定外の出来事にも、慌てず騒がずどっしりと構えています。もしもパソコンのデータが全てなくなっていて残り一日しかないとすれば、普通の人間ならパソコンを蹴っ飛ばすか、残りの時間でいかに上手な言い訳を作るくらいしかできませんよ。

日曜になっても自責の念に駆られるさくらちゃんに対し、「手伝ってくれる有能な助手が必要です」と11話のような格好良いセリフで励まします。研究能力では、さくらちゃんはむしろ足手まといだったかもしれません。それでもさくらちゃんを頭ごなしに叱り付けるのではなく、彼女の心を整理し、納得させるためにすることを与えた藤隆さん。こういう父親だからこそ、さくらちゃんや桃矢くんのようなまっすぐ子どもが育つのでしょうね。これが、木之本藤隆流の子育てなのです。

使用カード:「跳(ジャンプ)、風(ウィンディ)」
【2004年9月18日(土)放送分】

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