いいなぁとか、好きだなぁとか思う気持ちは、自分じゃどうにもできないよ(さくら)
「第27話あらすじ」
深夜、クロウカードの気配に気づいたさくらたちは、月峰神社へと赴いた。突如、「戻(リターン)」の力により過去へタイムスリップさせられたさくらは、桃矢と歌帆の経緯を知る。昔の歌帆がさくらに向かって何かを伝えようとした瞬間、小狼によって、さくらは現在へと引き戻される。「戻」を封印し、憔悴しきった小狼をいたわるさくらの横でケロは「月(ユエ)……」とつぶやくのだった。
さくらちゃん、間違った方向に進みそうな小狼くんを修正してやってください。いや、待てよ。さくらちゃんは「僕だけのさくらちゃん」でいてもらった方がいいな。あ、意味が分からなければ、気にしないように。
さて、27話は今後のクロウカード集めのことも兼ねて、色々と伏線や見所があるのですが、その中でも一番はこの場面。境内でクロウカードを探すのに疲れ、ケロちゃんが飲み物を買いに行った時に始まるさくらちゃんと小狼くんの小さな恋話。
打ち明け話というのは、否が応でも互いの親密さを深めます。17話の臨海学校の話でも、小狼くんと二人きりになって話をすることがありました。普段はお互い、自分の弱みを見せていなかっただろうこの二人。あろうことか自分たちの好きな人、つまり雪兎さんの話をすることになります。女の子であるさくらちゃんは、恋の話は友人たちとしているでしょう。しかし小狼くんにとっては、恋心にも似た(と、ここでは書いておく)感情を伝える相手がいるわけもなく、いきなりライバルのさくらちゃんに明かすなんて、自分でも考えられなかったでしょう。
二人とも頬を染めて話す場面は年相応で、初々しくて。
そして後半。「戻」といい「時」といい、時間を操る魔法は超強力であるが故に、術者にかかる負担は計り知れません。時間の非可逆的な流れを食い止めようと「時」を使った小狼くんは、魔力を使い果たして疲労困憊。そして、体を張って自分を救った小狼くんを、さくらちゃんが抱きしめます。顔が真っ赤になって、倒れる小狼くん。おやぁ?
小狼くんの表記が、近々、私の中で「小僧」になる日がやってきそうです。
使用カード:「時(タイム)」
【2004年11月6日(土)放送分】
コメント