お花さん、ありがとう！ お父さん、ありがとう！ うわぁ～い！
なんてコトしてる場合じゃないわよぅ……。（さくら）
「第24話あらすじ」
タルトを作って知世がさくらの家にやって来た。しかし、家の中でクロウカードの気配に気づいて捕まえようとしたさくらは、「小（リトル）」に触れて体が小さくなる。戸惑いながら木之本家で大冒険をするさくらは、ケロや知世の協力で「小」を封印する。そして、ケロは封印した「小」を使って自分の体を小さくし、満足そうにタルトにかぶりつくのだった。
手のひらサイズのさくらちゃんも「超絶可愛い」ので、それはそれでよし！
むしろ、そばに置きたいなぁ。そろそろ病んできた大きなおともだちのやーちんです。
ストーリーとしては、実に陳腐。偶然、体が小さくなって災難に巻き込まれるさくらちゃん。家で災難に巻き込まれる作品は小説から映画まで、その例は枚挙にいとまがありません。悪く言えば、誰でも考えられる話です。
今回のエンディング、ケロちゃんがお腹いっぱい苺のタルトを食べるシーンだってそう。例えば「ドラえもん」で、ドラ焼きをおなかいっぱい食べたいドラえもんが、スモールライトを使って自分の体を小さくして食べるシーンが出てきます。それと同じように、自分の体が小さくなるという使い古されたネタを見ると、「ああ、またこのネタか……」と失望してしまいます。
それなのに、なぜ24話が名作なのか。
それはひとえに、さくらちゃんと知世ちゃんのキャラクターが生かされているから。テレビの前で23話までの活躍を見てきたみんなは、さくらちゃんの可愛さも、前向きで純粋な性格も知っています。知世ちゃんが作った新作バトルコスチュームを着たさくらちゃんが、もしも小さくなったらどうなるか？
「ほぇぇっ！ 私のお家って、こんなに広かったっけ？」 （23話の次回予告）
小さくなって風に飛ばされ、ネコやカマキリに食べられそうになり、風呂場で遠泳することになるさくらちゃん。どうです？ さくらちゃんだからこそ、（もう放送は終わりましたが）この24話を見るのが楽しみになってきたでしょ。
そして気合を入れてきた知世ちゃん。ツインテールに髪型を変えているし、リボンを一日二回（ピンク色→赤色）代えているし、アカデミー賞――これは、助演女優賞でしょうか（笑）――ものの演技力を発揮します。そして、「不思議の国のアリス」をモチーフにした衣装を作ります。視聴者のために、何よりもさくらちゃんのために。
体が小さくなるネタを、上手く料理しましたね。さくらちゃん、知世ちゃん。
使用カード：「小（リトル）」
【2004年10月2日（土）放送分】
コメント